第一薬科大学の薬学部がひどいと一部で噂されています。
なぜそう感じるのでしょうか。
今回は第一薬科大学の薬学部がひどい理由についてご紹介いたします。
第一薬科大学の薬学部がひどい・やばい?誤解される背景とは
SNSやネット上にはネガティブな声も多いようです。
なぜひどい、やばいなどと声があがってしまうのか調査しました。
理由1:薬学部の中でも偏差値が低め!Fランとの声も…。
第一薬科大学の薬学部の評判が相当に悪いと言われています。
その理由の1つが、偏差値の低さです。
全国の大学の薬学部偏差値ランキングを見ても、第一薬科大学は最低ランクにあり、偏差値は35です。
偏差値が50を下回るだけでも薬剤師国家試験の合格率が低くなるとされていて、偏差値45でもその大学に入学する事をためらう中、第一薬科大学の偏差値35は論外と言えるでしょう。
偏差値が35以下の場合、偏差値BF(ボーダーフリー)と表記されたりしますが、これは、ほぼ誰でも受かるので、ボーダーラインが設定出来なかったという意味なのです。
高校の時に成績が悪かったものの、家が薬局をしている等、何らかの理由で何とか薬剤師免許をとりたいと思う学生が全国から集まるようです。
Fランとの声もあるようですね。
そもそもFランとは、日本の大学における俗語で、一般的には「偏差値が低い」または「入学試験で実質的に定員割れを起こしており、ほぼ全員が合格できる大学」を指します。
「F」は、「偏差値が50未満」を意味する「Fail」の略とされることが多いですが、明確な基準や定義があるわけではありません。
第一薬科大学の偏差値は、学部や学科によって異なりますが、おおよそ39〜45の範囲ですのでそういった声が上がってしまうのでしょう。
理由2:卒業率が低い
(出典:第一薬科大学)
第一薬科大学の偏差値がかなり低いという事は前述しましたが、そのためか卒業率も低くなっています。
2015年ではなんと22.6%という低さなのです。
偏差値が高い東京理科大学や北里大学が卒業率80%以上なのは当然かもしれませんが、卒業率が20%台の大学はかなり少数です。
実は卒業率が20%代の薬学部は、第一薬科大学と日本薬科大学の2大学だけです。
卒業率が低い理由で考えられるのは、元々学力がない学生が集まるからであり、高校レベルの化学や数学を理解出来ない学生もいるようです。
当然、テストで良い結果を出せないという事になります。
とは言え、命を預かる薬剤師を育てる訳ですから、学力不足のまま卒業させることは出来ませんので、留年が重なり、挙句は大学をやめてしまう学生が多くいます。
理由3:6年間勉強しても国家試験合格者数は少ない
(出典:第一薬科大学)
2015年のデータですが第一薬科大学の国家試験合格率は18.3%(標準修業年限内において)です。
前述のように普通に6年で卒業出来る人が入学者の2割しかいないですし、その2割の中でも国家試験に落ちる人もいますから、入学して卒業後国家試験に受かる学生の割合が2割を切ってしまうということになります。
偏差値の高い大学は卒業率も合格率も高く、例えば東京理科大学の卒業率は83.5%、国家試験合格率は90.7%、北里大学は卒業率87.5%、国家試験合格率は89.9%です。
入学して6年間学び卒業すれば、殆どの学生が即、薬剤師免許取得という結果になります。
第一薬科大学の偏差値がいくら低いとは言え、せっかく薬学部に入学して6年間も勉強したのに、そのうちの5人に1人しか国家資格を取得出来ないというのは、悲しすぎると言えます。
理由4:建物が古い?
第一薬科大学は新館と本館があります。
新館がきれいな分、本館はとても古びた感じがします。
昭和35年に設立された大学なので、本館の建物はかなり古く、そのため不満を感じている人が多いようです。
まずエレベーターがありませんので、最上階の教室で講義がある場合、そこへ行くまでにかなりの労力を使ってしまいますし、暑い夏など特に大変です。
古い建物のせいか空調設備が壊れることもあり、そういう場合はその教室は使えなくなります。
しかも建物が吹き抜けになっているので、雨がかなり強く降っている時には、教室を出た時に濡れてしまう事もあります。
講義で使うプロジェクターも古いものを使用しているため、度々故障するので、気がそがれます。
理由5:立地がやや悪い?
第一薬科大学は、福岡市の南区にあります。
大学の周りには付属高校が2つ立っているという立地です。
その高校の体育館が大学の建物のすぐ隣りにあるため、体育の授業を受けている高校生たちの声や音がかなり響いて来ます。
体育館でのそういう声や音は思いのほか響きますので、大学の講義がよく聞こえないという事もあり、講義に集中出来ない時もあります。
また高校だけでなく、近くには小学校や中学校、幼稚園まである区域なので、大学周辺の歩道は登下校時にはぞろぞろ子供たちが歩いているという具合で、混雑することもあります。
第一薬科大学の良い口コミ
ネガティブな噂がある一方で第一薬科大学の良い口コミも多いです。
福岡市の中心部に近く、交通の便が良い立地にあるため、通学が便利だと評価されています。
最寄り駅の西鉄高宮駅から徒歩約10分というアクセスの良さは、学生にとって大きな魅力です。
また、キャンパス周辺には他の教育機関や文化施設も多く、学術環境が整っていることが好評です。
教育面では、薬学部や看護学部が専門性を重視したカリキュラムを提供しており、実践的な学びができるとされています。
特に薬学部においては、6年制の薬学科や漢方薬学科、4年制の薬科学科など、多様な専門性を持つ学科が用意されており、学生の将来の進路に応じた学びができる点が高く評価されています。
さらに、模擬病院や模擬薬局などの充実した実習施設が整っており、実務に近い環境で学べることも強みの一つです。
また、第一薬科大学は学内イベントが充実している点も好評です。
学園祭である「薬大祭」や、九薬連大会(九州薬科大学連盟大会)などのイベントを通じて、学生間の交流が活発に行われており、学生生活が充実していると感じる学生が多いです。
これに加え、硬式テニス部やバスケット部、茶道部など、運動部や文化部の活動も盛んで、多様な興味を持つ学生が活躍できる環境が整っています。
さらに、薬剤師国家試験の新卒合格率も高い水準にあり、特に第105回試験では94.59%の合格率を達成している点が、学生や保護者からの信頼を得ています。
このように、高い教育水準と実績があることで、就職活動においても強みとなるため、将来を見据えた進学先として評価されています。
そもそも第一薬科大学とは
第一薬科大学は、1960年に設立された福岡市にある私立大学で、薬学部と看護学部を擁しています。
教育理念は「個性の伸展による人生練磨」で、専門性を重視したカリキュラムを提供。
特に薬学部では6年制の薬学科や漢方薬学科、4年制の薬科学科があり、実践的な教育が行われています。
模擬病院や薬局などの施設が充実し、実務に近い学びが可能です。
薬剤師国家試験の高い合格率やアクセスの良さ、活発なサークル活動も学生から好評を得ています。
項目 | 詳細 |
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大学名 | 第一薬科大学 (Daiichi University of Pharmacy) |
大学設置/創立 | 1960年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人都築学園 |
本部所在地 | 福岡県福岡市南区玉川町22-1 |
学部 | 薬学部、看護学部 |
設立者 | 都築賴助・貞枝夫妻 |
キャンパス | 福岡県福岡市南区玉川町22-1 |
学長 | 都築仁子 |
建学の精神 | 「個性の伸展による人生練磨」 |
学部・学科 |
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大学院 | 薬学研究科(博士課程) |
主な施設 |
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交通アクセス |
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