今回はニュー山王ホテルの口コミ・評判を調査しました。
ニュー山王ホテルが「やばい」との声はなぜ?
広尾のニュー山王ホテルのレストランとデザート。ここはアメリカ海軍が管理する施設で、入るのにもパスポート等の身分証明書が必要な場所で、横須賀や横田基地と同様に正に中はアメリカです(^ ^; pic.twitter.com/uXHviA3hvc
— よしぞうmaro' (@yosizo) November 16, 2018
ニュー山王ホテルと聞いても、多くの日本人はピンとこないことでしょう。
それもそのはずで、日本にあるホテルですが、まず日本人が滞在することはできません。
その時点でヤバイホテルだと思うかもしれませんが、ニュー山王ホテルはアメリカ軍関係者保養施設となっています。
そのためアメリカ軍関係者やその家族、大使館関係者でなければ利用することができません。
言い換えれば、アメリカ軍関係者やその家族、大使館関係者であれば日本人でも利用することができますが、該当者はごく少数のため、日本人には馴染みのないホテルとなっています。
そんなアメリカ軍関係者の保護施設であるニュー山王ホテルですが、一部でヤバイという声があります。
その理由としては以下の通りです。
- 警備員は銃を所持している
- 網タイツは禁止
- 身分証明書提示が求められる
- 226事件の舞台になった場所
それぞれについて詳しく考察していきます。
警備員は銃を所持している
「ニュー山王ホテル」は、在日アメリカ軍が管轄している宿泊施設で、他の米軍施設と同様、施設内では日本法は適応されず米連邦法と管轄する部隊の本部がある州の法律が適応されます。
銃を持った兵隊が入り口に立ち、原則として民間人が入ることはできません。… pic.twitter.com/upcUIic5PK— TOYO (@toyo1126Q17) May 26, 2024
ニュー山王ホテルの警備員は銃の所持を認められています。
その時点で日本では考えられないことであり、ヤバイと言われてしまうのも頷けることでしょう。
そもそもニュー山王ホテルは日本の所有物ではなく、アメリカ軍の所有物です。
いわばアメリカ軍施設であり、治外法権区域といってもいいです。
そのため日本での常識は通用せず、警備員も当然のように銃を保持しています。
網タイツは禁止
ニュー山王ホテルでは館内での網タイツ着用が禁止されています。
オシャレのひとつとして網タイツを着用する女性も増えてきましたが、アメリカでは娼婦を連想させる格好のため、禁止されているとのことです。
また同じような理由で、男性はタンクトップや侮蔑的言葉や風刺画がデザインされている衣類も禁止されています。
TPOに合わせて着る服を選ぶことは日本人にとってもなじみ深い感覚ではありますが、宿泊客に対して衣類の禁止事項やドレスコードがあるのは珍しいかもしれません。
身分証明書の提示が求められる
3日の夕方、麻布のニュー山王ホテルの周りを一周して見た。入口には「100% ID Check」と書いてあり、日本人とアメリカ人のガードマンが数人いる。アメリカ軍関係者以外入れない。そこに東南アジア系と思われる人たちが、ドレスを着てタクシーで乗り付けていた。
— seniorth01 (@seniorth01) May 5, 2015
ホテルに宿泊しても一般的には身分証明書の提示は求められませんが、ニュー山王ホテルの場合は身分証明書の提示が必要です。
また身分証は顔写真つきのものが必要となっており、写真のついていない保険証などは該当しません。
軍施設だから身分証の提示義務があると考えれば納得ですが、ホテルと考えると違和感があり、ヤバイホテルと思ってしまうのでしょう。
226事件の舞台になった場所
帝国陸軍皇道派 226事件から86年
大渋滞の新橋駅前
帝国議会議事堂に進む反乱軍
照準を議事堂に合わせる芝浦の帝国海軍
占拠された赤坂山王ホテル
山王ホテルは、いま、米海軍の管理下にあり、日米合同委員会の会場 pic.twitter.com/2gCNWYOoBo
— 香織ちゃん (@DDnagaoka622) February 25, 2024
ニュー山王ホテルは歴史的出来事である226事件の舞台になった場所です。
正確にいえば旧山王ホテルが舞台となっており、今と場所も違います。
そもそも226事件とは、昭和11年2月26日に陸軍の青年将校らが当時の内閣総理大臣岡田啓介らをはじめとする複数人の大臣を襲撃・旧山王ホテルを占拠した事件です。
目的は「国家改造」であり、改革を推し進めるためのクーデターでしたが、29日に反乱軍として多数の死傷者をだしつつ、鎮圧されました。
当然、舞台となった旧山王ホテルは血で赤く染まります。
歴史的事件の舞台であり、死人もでたいわくつきの場所であるホテルということもあり、日本人はヤバイホテルと認識してしまったのでしょう。
以上、ニュー山王ホテルがヤバイと言われる理由です。
アメリカ軍の保養施設ということもあり、ホテルでありながら開かれた場所ではないことから不明なことも多く、また一種の治外法権区域となっているため、日本でありながら日本ではないホテルということで、ヤバイと言われるようになったのでしょう。
そもそもニュー山王ホテルとは?誰でも利用できる?
町内会の会合で家族みんなでニュー山王ホテルで会食
米軍施設で米軍管理のホテルなので、エスコートしていただいて入りました
米国領なので全て米ドル表記です pic.twitter.com/YUtcXykMfJ— 梅澤三央 (@umemio922) February 26, 2023
前述した通り、ニュー山王ホテルはホテルと銘打ってはいますが、実際のところアメリカ軍の保養施設のため、基本的にはアメリカ軍関係者、もしくはアメリカ大使館関係者でなければ利用することができません。
しかし本当に一般人は利用できないのか、気になるところでしょう。
実は、アメリカ軍関係者のエスコートがある場合は一般人でも利用することが可能です。
実際、旅行サイトの口コミをみてみると、米軍基地で働いている友人の招待で利用したという日本人の声がありました。
ホテル宿泊だけでなく、ランチで利用したという声もあるので、日本にいながらアメリカの雰囲気を味わいたいという人におすすめです。
その際はアメリカ軍関係者のエスコートをうけて利用しましょう。